難関大学に行くためには何が必要だと思いますか?
文法、構文などいろいろな意見はあると思いますが、私はまず単語が大切だと思います。そして難関大学志望者がよく使っている単語帳に「鉄壁」というものがあります。鉄壁は素晴らしい単語帳なのですが、使い方によっては鉄壁の良さを引き出せません。そこで今回は、高校一年生の秋に英検準一級に一発合格し、同年の秋にTOEFL itp543点(ちなみに千葉大の入学者の上位3%くらい)を取った私が、
- そもそも鉄壁とはどういう単語帳なのか
- 鉄壁の利点と欠点
について書いていきたいと思います。
目次
1.鉄壁って何
鉄壁とは日本最高峰の学生たちが通う「鉄緑会」が作成している単語帳で実際に鉄緑会の人も利用しています。
またこの単語帳は東大などの超難関大学を目指す人向けに作られているので、「鉄壁」を完璧にすれば東大などの難関大学受験でも困ることはまずありません。
掲載単語は3196語で、派生語や例文など、非常に充実した単語帳です。この単語帳の素晴らしい点は、単語が難易度別や出る順ではなく、例えば1章は「生命」などテーマごとに関連する語ごとに並んでいるということです。類語をまとめて覚えられるので言い換えなどが得意になります。またそれぞれの章末には小テストが30~40問ほどついていて、習熟度を確認することができます。さらに、コラムなどでアクセントの話や接頭辞の話などが載っていて、本当に細かいところまで考えられているなと感じます。
このように鉄壁はまさに完璧な単語帳と言えるでしょう。
他にもオススメな単語帳はこちらで紹介しているのでぜひ読んでください。
akikunn.hatenablog.com
2.鉄壁の利点
ここでは鉄壁の利点と欠点について話していきたいと思います。
・鉄壁の利点
鉄壁の利点には次のようなものがあります。
- テーマ別に覚えられる
- イラストや語源が書かれている
- 充実した例文
- 豊富な派生語
- 確認テストが章末についている
このように鉄壁には上記以外にもいいところはありますが、上記が主なものになります。それぞれについて説明していきたいと思います。
1.テーマ別に覚えられる
鉄壁では単語が、出る順や難易度順ではなくテーマ別に並んでいます。そのためただ闇雲に単語を覚えていくよりも、暗記の効率が高く、さらにいいえなどにも対応できるようになります。
2.イラストや語源が書かれている
イラストがあることによって、その単語が持っているコアな部分のイメージを掴むことができるようになります。また語源も一緒に学習することで、その単語の意味を忘れてしまっても思い出す手助けになります。ただすべての単語に対してイラストや語源が載っているわけではありません。これは逆に言うと本当にコアなイメージを掴むべきなものだけに絞られているということになります。
3.充実した例文
鉄壁にはほとんどすべての見出し語に例文が載っています。(派生語には載ってないことがあります)そのため、ただ単語の意味を覚えるよりもどういう場面でこの単語が使われるのかわかるようになります。そのため「使える英単語」になります。
使える英語というと、多読が最も使える英語を身に着けるのに適した勉強法です。多読については、多読歴3年の私が、こちらの記事で説明しています。 akikunn.hatenablog.com
4.豊富な派生語
派生語の豊富さは鉄壁を語る上でなくてはならないものです。鉄壁には一つの見出し語に対して大抵3つくらいの派生語が書かれています。そのため派生語を別々に覚える必要がなくなり、効率的に覚えることができ、さらに英作文のときに役に立ちます。
5.確認テストが章末に載っている
鉄壁には章ごとに40問前後の確認問題が載っています。テストが載っていることで自分がどれだけ覚えているか、もしくは覚えられていないかが客観的な視点で測ることができます。そのため自習に非常に向いていると言えます
3.鉄壁の欠点
鉄壁の欠点には次のようなものがあります。
- 量が多い
- CDが別売り
- 分厚くて重い
1.量が多い
これはしょうがないと言えばしょうがない事なのですが、派生語などがたくさん乗っているため覚えることは多いです。そのため高3になってからこの単語帳を始めるというのは無謀です。そういう場合はシスタンをおすすめします。
2.CDが別売り
鉄壁の音源はCDしかなく、しかもCDは別売りです。さらにかなり値段が高いです。なのでどうしても音声を使いながら勉強したいという方にはあまりおすすめできません。
ただ、多くの人がCDなしで受験を乗り越えているのでCDは使う必要はないのではないかと思います。
3.分厚くて重い
鉄壁は他の単語帳に比べてかなり分厚く、また重たいです。そのため、学校の行き来で毎日持ち運ぶとうい人にはかなりのデメリットになります。ただこれも情報がたくさん乗っているがゆえのことなのでしょうがないと言えるでしょう。
3.まとめ
このように、「鉄壁」は非常に素晴らしい単語帳です。もし鉄壁を正しく使いこなせることができたとしたら、文字通り「鉄壁の単語力」を身につけることができ、どんな大学でも受かるようなポテンシャルを授けてくれます。
ただし、単語ができるようになったも英語ができるようにはなりません。文法や解釈ができてこその単語の知識です。ぜひ単語暗記だけに特化せずにまんべんなく勉強してください。
また受験英語というのは単語の知識をそのまま聞かれることはありません。あくまで文章を読むためのものです。
これからの記事で、「どうやったら使える単語を身に付けられるか」、「英語4技能の伸ばし方」などについて話していきたいと思うので、ぜひ楽しみに待っていてください。
また、このサイトでは勉強関係の記事を挙げているので是非読んでみてください。